どうなる?「美女軍団」

韓国で19日に開幕する仁川アジア大会北朝鮮が「美女軍団」と呼ばれる女性応援団を派遣しないと表明したことに、南北の駆け引きが続いている。北朝鮮は派遣に含みを持たせて韓国側に受け入れ姿勢を示すよう求め、韓国は北朝鮮側の宣伝攻勢を警戒し、派遣を求めないと突っぱねている。

 在日本朝鮮人総連合会朝鮮総連)機関紙、朝鮮新報(電子版)は1日の「美女軍団」と題した記事で、派遣見送りが公表された背景には、7月の南北の実務協議で韓国が北朝鮮を侮辱し、韓国大統領府が美女軍団の韓国派遣を嫌がったことがあると指摘した。

 同紙は「今からでも遅くはない。南側は(受け入れの)度量を見せねばならない」と主張。韓国が滞在費負担を含め、受け入れに積極的な姿勢を示せば再考するとの考えを示したとみられる。

 一方、韓国側は応援団で融和ムードを演出し、対北朝鮮政策をめぐる韓国内の対立をあおる目的があるとみる。ただ、過去に何度も訪韓した応援団が来なければ南北関係の冷え込みが際立つ。

 韓国統一省当局者は「われわれは応援団が来るなら歓迎するが、送ってくれと頼みはしない」と、派遣見送りは北朝鮮の判断だと強調した。