巨人スカウト部長「1位候補」

2回戦2試合が行われ、リーグ史上初の7連覇を狙う亜大は拓大を8―1で下し、連勝で今季初の勝ち点を挙げた。先発した今秋ドラフト候補の山崎康晃投手(4年)が7回を4安打1失点、8奪三振で今季初勝利。現役最多の14勝目をマークした。また、2季連続2位の国学院大は駒大を6―2で破り、今季5試合目で初勝利を挙げた。

 今季初勝利を手にしても、亜大・山崎は素直に喜べなかった。「終盤は球が上ずってしまった。もっと気持ちの部分で追い込まないと」。7回1失点も、最後まで投げきれなかったことを反省した。

 3日の中大との開幕戦では8回につかまり、逆転負け。以降は先発から外され、この日は2週間ぶりのマウンドだった。「悔しさがあった。大学最後のリーグ戦で1年生にマウンドを任せる自分が情けなかった」と振り返る。前日の試合後に生田勉監督に誘われ、山田義とともに食事に出かけた。うどんをすすりながら「“神経がずぶとくならないといけないんだ”という話を聞いて、我に返った」。視察した巨人・山下哲治スカウト部長は「制球がいい。1位候補に入ってくる」と評価した。