怖いのは大久保監督より

楽天の阿部俊人内野手(25)と島内宏明外野手(24)が21日、青森市内でトークショーを開催。ファンからの質問コーナーで、星野前監督と大久保新監督の「どちらが怖いか?」と聞かれ、両選手とも「完全に星野監督です」と答えが一致。会場を沸かせた。

 新指揮官の印象について阿部は「僕は2軍にいることが多かったので、2軍監督の時から一緒にやっている。白黒はっきりしていてやりやすい」。島内も「僕も2軍で一緒にやっていた。明るい人」と話した。

 イベントの締めくくりで阿部は「チームに貢献して優勝して、ビールかけをしたい。来年はアピールしてもっと試合に出たい」と抱負を語り、島内も「チームとしても個人としても来年こそ一番良い成績を残す」と目標を口にした。

日本陸上競技連盟ではマラソン強化の一環として4月にナショナルチームを編成


 宗猛男子中長距離・マラソン部長は「4月にナショナルチームができてから故障者3名を除けば9名がマラソンを走っているが、ギリギリ合格と言えるのはアジア大会2位の松村康平(三菱重工長崎)と3位の川内優輝(埼玉県庁)、悪条件だったニューヨークシティマラソンで25〜26キロから仕掛けたという今井正人トヨタ自動車九州)くらい。あとはなかなかで、現状は『ウ〜ン……』という感じですね」と表情を曇らせる。

「今回は中本がナショナルチームに入って初めて(マラソンを)走ったけれど、彼は元々地味なイメージの選手だったのにここに来てバーンとクローズアップされたから、そのプレッシャーはあったと思いますね。本来のレース展開も集団の後方をリラックスしてスーッと走り、気がついたら『中本がいた』という感じだったけれど、今回は『ここでは行かないだろう』と思うようなところで集団の前に出て引っ張ったりしていましたから。彼の中にはナショナルチームの一員として『ここで行くしかない』というような責任感もあったのではないかと思いますね」

 今回日本人トップになった藤原には、ナショナルチームの中本に勝ってやろうという目標もあっただろうという。そんな面ではナショナルチームの選手たちも、相当なプレッシャーを感じており、なかなか結果を出せずにいるのでは、と。
 だがナショナルチームを作った背景には、そういうプレッシャーを乗り越えなければ五輪や世界選手権で結果を出せないという考えもある。そんな立場を経験する中でメンタル面でも開眼して強くなっていってほしいし、いくつもの壁をクリアしていった上で、3人の代表が選ばれるのが理想だと宗氏は言う。

「今年ナショナルチームを作ろうとなった時はそれまでの記録を参考にして12人を選びましたが、来年の世界選手権や16年のリオデジャネイロ五輪、20年の東京五輪を考えれば、暑さに強いというのも必要な条件になってきますね。だから今年は8月から9月にかけて17〜18日間の合宿をやりました。 エアマックス2015最初は気温の低い北海道・釧路で8日間くらい全員が同じ流れで練習をして状態をフラットにし、それから暑い士別に移動して科学的なデータを取りながら練習をしました。そこである程度明確なものも出てきました。そういうものもある程度のベースにしながら、これからの方向を作って行こうと考えています。ただ、その期間だけの練習ではまず無理ですから、各選手の所属先のコーチに私たちと同じ認識を持って頑張ってもらうしかないというのは確かです」

則本“メジャー級”証明の1年

 チームが前年の日本一から一転して最下位に沈む中、新人から2年連続で開幕投手を務めた楽天・則本の奮闘が光った。

 田中(ヤンキース)が抜けた先発陣にあってチーム最多14勝を挙げ、最多奪三振(204個)のタイトルも獲得。特に価値あるのがシーズン7完封だ。年間7度以上の完封は89年斎藤雅樹(巨=7度)以来で、パでは78年鈴木啓示近鉄=8度)以来36年ぶり。楽天では11年田中の6度を抜く球団新となった。このうち4完封を交流戦でマークし、11年ダルビッシュ(日、現レンジャーズ)の3完封を抜いて交流戦新記録をマークした。

 9月19日の日本ハム戦では自己最多の13三振を奪い、対戦した打者9人全員から奪三振を記録。全員奪三振は岩隈(楽、現マリナーズ)が09年9月1日西武戦でマークして以来、プロ野球6人目。メジャーで活躍する名だたる投手の記録と比べられるばかりか、11月15日の日米野球第3戦では5回無走者の完全投球。オフの契約更改では球団から複数年契約を提示されるなど、随所に“メジャー級”であることを見せつけた1年だった。

カプアーノがヤンキースと再契約 

楽天・安部井寛チーム統括本部長は16日、昨オフに自由契約とし、来季から国際スカウトとして契約する方針を固めているダレル・ラズナー投手(33)について「その方向で話は進んでいる。オファーに対し“力になりたい”と話してくれている」と話した。

 09年から楽天に加入し昨年は抑えで17セーブを記録も、同年9月に右肘じん帯修復手術を受け今季はリハビリに費やしていた。近日中に現役引退と、同職就任が発表される予定だ。 米大リーグ、ヤンキースは16日、フリーエージェント(FA)の左腕カプアーノとの再契約を発表した。1年契約でAP通信によると年俸500万ドル(約5億9000万円)。

 カプアーノは今季途中にヤンキース入り。ヤンキースでは12試合に先発して2勝3敗、防御率4・25だった。11月の日米野球にも出場して好投した。現時点で田中将らに続く先発4番手となる。ヤンキースはFAの黒田との再契約も希望している。(

で競り勝ち連勝を維持

スティーブン・カリー(Stephen Curry)が34得点、7アシスト、7リバウンドを記録したウォリアーズは、21勝2敗と今シーズン驚くべき勝率を誇っている。
 ウォリアーズでは他にも、クレイ・トンプソン(Klay Thompson)が29得点、ドレイモンド・グリーン(Draymond Green)が11得点13リバウンドをマークし、第4クオーターで一時8点まで広げられた点差を逆転した。
 オーバータイム開始後、ウォリアーズは瞬く間に9得点を挙げると、この間ペリカンズに1得点か許さない猛攻で、一気に逃げ切った。
 ペリカンズでは、タイリーク・エバンス(KD バッシュ)が34得点、8リバウンド、5アシスト、ジュルー・ホリデー(Jrue Holiday)が30得点、9アシスト、5スチールの活躍をみせたものの、主力のアンソニーデイビス(Anthony Davis)が12日のクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)戦で負った胸部挫傷のために欠場していた。   ウォリアーズは、アンドリュー・ボーガット(Andrew Bogut)とデビッド・リー(David Lee)を欠く中、ターンオーバーに苦しんだ。ボーガットは膝の故障、リーはハムストリングの痛みを抱えている。

ジーター後継者

ジーターの後継者候補としてトレードでダイヤモンドバックスからヤンキースに移籍し
たディディ・グリゴリアス内野手(24)が、「サー」の爵位を持つことが分かった。12日(日本時間13日)、滞在するオランダ領キュラソー島から電話での入団会見に応じ、自ら明らかにした。

 「確かに何人かには“サー・ディディ”と呼ばれる。でも単に“ディディ”で何の問題
もないよ」。

 オランダ・アムステルダム出身のグリゴリアスは、11年のIBAFワールドカップでオランダ代表の初優勝に貢献。当時はレッズ傘下マイナーに所属しており、打率・265をマークしてギリシャ戦では2ランも放った。欧州勢では1938年のイギリス以来、73年ぶりの快挙を祝い、大会後にはスポーツ大臣から「サー」の爵位が全24選手に贈られることが発表された。

 英語、オランダ語、スペイン語、パピアメント語と4つの言葉を操るクアドリンガル。
今季は80試合で打率・226、6本塁打、27打点。来季は偉大すぎるレジェンドの穴
を埋めるべく、正遊撃手としての起用が期待される。掛かる重圧は大きいが「ずっとニューヨークでプレーしたかった。ジーターはジーターのままだ。まだ僕は学ぶことが多いし、ただ勝利のために試合に集中するだけ」と新天地でのプレーへ意気込んだ。

ヤンキースからFAのドルーに獲得興味

米メディアは12日、ヤンキースからフリーエージェント(FA)となっているスティーブン・ドルー内野手(31)の獲得にアストロズが興味を示していると伝えた。

 ドルーは04年にダイヤモンドバックスからドラフト1巡目(全体15位)で指名されると、06年にメジャーデビュー。07年から正ショートとして活躍し、翌年の08年にはナ・リーグのショートとして初めてシーズン40二塁打、10三塁打、20本塁打を記録する活躍を見せた。

 その後、12年シーズン途中にアスレチックスへと移籍。同年オフにFAとなり、レッドソックスで7月にヤンキースへトレードされるまでプレーし、オフに再びFAとなっていた。

 アストロズはドルー以外にも先週、アスレチックスからFAとなっているローリーとも接触しており、今季はビラーとゴンザレスの2選手を併用したショートの守備を一人に固定したい意向があるようだ。

 今季はレッドソックスヤンキース2球団合計で85試合に出場して打率1割6分2厘、7本塁打、26打点と納得のいく数字は残せなかったが、昨季は124試合に出場して打率2割5分3厘、13本塁打、67打点でレッドソックスワールドシリーズ制覇に貢献したドルー。年齢を考えると、まだまだスタメンで十分やれるだけの力はあるとアストロズは考えているようだ。