呉昇桓 日本でもMVPだ!「

阪神の守護神・呉昇桓(オスンファン)は、ファイナルSにおけるMVP獲得について報道陣から問われると「MVPを獲るということはチームが勝つということ。そうなれば、誰が獲っても嬉しい」と自分自身の可能性も含め、仲間の活躍も期待した。

 そんな中でも、最有力候補はやはり背番号22か。ポストシーズンにおいても華々しい実績を誇る。韓国・サムスン時代はルーキーイヤーの05年・韓国シリーズにおいて3セーブをマークしMVPを獲得した。自己最多タイの47セーブを挙げた11年には再び、同シリーズで3セーブを記録し2度目のMVPを獲得している。来日1年目の今季も、広島とのファーストS第2戦で3イニングを投げるなど計2試合4イニングを無失点。巨人への挑戦権は、この男なしでは手に入れることはできなかったと言っていい。

 今季の巨人戦は11試合に登板し0勝1敗、5セーブも防御率3・48。東京ドームでは5試合で0勝1敗、4S、同5・79と苦戦している。それでも「甲子園でも東京ドームでも場所は関係ない。狭いからと言って、ホームランを打たせないように意識することはない。いつも通り投げるだけ。どの球場でも本塁打性の打球は本塁打になる」と強気な投球スタイルは変えない。