大谷 後半戦4戦連続

日本ハム大谷翔平投手(20)は26日、首位・ソフトバンク戦に中8日で先発。7回を5安打、9奪三振、1失点に抑える好投で、後半戦初白星。「二刀流」2年目で、4試合も足踏みしていた自身初の10勝目を手にした。球団ではダルビッシュ(現レンジャーズ)以来となる高卒2年目での2桁勝利。大谷が「一流投手」の仲間入りを果たした。

 淡々と言葉を紡いでいた大谷が、10勝目のウイニングボールについて「実家に送りたいと思います」と最後に照れ笑いした。

 「(序盤は)全然駄目でした」と振り返ったように、2点の援護点をもらいながら初回に長谷川に適時打を許す。2回までは制球が定まらず50球を要した。切り替わったのは3回。自らの判断でフォームを微調整した。「足の上げ方とか、細かく言ったら結構あるけど、意識を変えて、球宴前の直球に戻った」と感覚を頼りに修正した。

 その後は、破竹の勢いで9つの白星を重ねた前半戦の姿に戻った。6回無死一塁から「(力を)出し切ろうと思った」と長谷川、柳田、松田を3者連続三振。終盤でギアをグイッと引き上げる。大谷らしさがよみがえった。3回以降は無四球で、最速156キロの直球を軸にソフトバンク打線を寄せつけなかった。