クルム伊達組、第2シード破って8強進出!

テニスの全米オープン第8日は1日、ニューヨークのビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで行われ、クルム伊達公子(43=エステティックTBC)が4大大会のダブルスで22年ぶりのベスト8進出を決めた。

 女子ダブルス3回戦で、バルボラ・ストリコバ(28=チェコ)とのペアで、第2シードの謝淑薇(28=台湾)と彭帥(28=中国)組を7―6、6―4で撃破。昨年のウィンブルドンや今年の全仏オープンも制した強豪ペアを、伊達の巧みなボレーとストリコバの力強いストロークで打ち負かした。伊達にとってダブルスでは92年全豪オープン以来となるベスト8で「ハッピー、ハッピー、ベリーハッピー。ベスト8よりもまずは目の前の試合に集中した」と満足げに振り返った。

前日は伊達は試合がなかったこともあり、台湾ペアの1回戦の試合を観戦して研究。姉妹で息の合ったプレーを見せる相手だけに、前衛の動きを封じるために「ロブで変化をつけたり、ネットに出てプレッシャーをかけた」と対策を練っていた。伊達自身も1日間隔が空いたことで「ずいぶん体も回復して動きが良かった」と初戦の疲労も抜けていた。「スコアほど簡単な試合ではなかったけど、きょうは全てがかみ合った」と満足げだった