井端 ラッキー“ボテボテ”逆転V打!

巨人は3日、前田健太投手(26)を攻略して広島に逆転勝ちした。0―1の5回1死二、三塁で代打・井端弘和内野手(39)のボテボテの打球が野手の間を転がる幸運な右前2点適時打となり、逆転。続く長野久義外野手(29)の11号2ランで一挙4点を奪った。安打は6本だったが、集中力を発揮して広島に2連勝。4日の広島戦に勝って、DeNAが阪神に負ければ、優勝マジック「22」が点灯する。 【試合結果

 前橋の雨に濡れ、井端の髪形はグシャグシャだった。お立ち台。代打で逆転打を放ったプロ17年目の39歳は、「優勝争いに大事なこと」を問われると迷いなく言った。

 「一戦一戦戦った後に“疲れたと、全部出し切った”と思える試合をやっていけばいい」

 勝負をかけた。1点ビハインドの5回1死二、三塁で原監督が動いた。好投の小山の代打に、前田健との通算対戦打率・344の井端が指名された。5球目、内角をえぐったシュートに対し、さらに内側からバットを出すようにして一、二塁間に転がした。「シュートが来たら、バットを止めてでも、ボテボテでも、走者を還そうと思っていた」。打球は、前田健一塁手・松山の間を転々とし、右前へ。2者が生還した。