21世紀枠推薦の松戸国際

来春センバツの「21世紀枠」に千葉県から推薦されている松戸国際(千葉)が23日、松戸市内の同校グラウンドで年内最後の練習試合を行った。エース右腕・植谷翔磨投手(2年)が土浦日大(茨城)を相手にノーヒットノーランを達成。130キロ台後半の速球に、曲がりの小さいスライダーを交えて凡打の山を築いた。味方の失策で打者1人の出塁を許したのみと完璧な投球に「ストレートが伸びて、低めに決まった」と笑顔。打っては沢辺太一外野手(2年)の右越え先制2ランなども飛び出し、3―0で快勝した。

 同校は今秋県大会で専大松戸習志野などの強豪校を破り準優勝。公立校ながら関東大会でも8強入りの好成績を評価され、21世紀枠県推薦校に選出された。植谷は「甲子園は高校野球の頂点」と憧れのまなざしを向ける。

 植谷だけでなく、部員60人全員にとっても甲子園は悲願。特に村田直人内野手(2年)は、天国の父に吉報を届けたいと日々の練習に励む。関東大会は背番号18でベンチ入り。出場はなかったが、相手チームの分析を担当する「ボード」と呼ばれる係を務める。