CS三塁はオレ!

 阪神西岡剛内野手(30)が7日、フェニックス・リーグのDeNA戦(生目第2)に「3番・三塁」でスタメン復帰した。守備機会はなく、3打数無安打に終わったものの、11日から甲子園で開催される広島とのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(S)の先発出場に支障がないことを示した。不安材料だった「三塁」と上本の不調…。「1番・三塁」で2つ穴を埋める背番号7が、初のCS突破へと導く。

 勝負手を打つことが可能か判断する重要な一戦だった。西岡が7月12日巨人戦以来、87日ぶりとなる先発出場。注目された三塁での守備機会は一度もなく、打っても無安打。それでも、和田監督にとっては、収穫いっぱいだったのだろう。明言こそ避けたが「スタメンOK」は、その明るい表情からも見て取れた。

 「(先発出場可能かの問いに)もちろんもちろん。可能性としてね。シートノックを見ていても十分。ただ、打球が飛んで来てほしかったけどね」

 5回で交代したものの、その存在感は抜群だった。先発・能見が3回、10球連続ボールと制球を乱した際には、すかさずマウンドへ駆け寄り、声をかけた。2番手・藤浪に対して、アウトを取り、ボールを返すときに剛速球を投げ込んで見えないカツを入れた。